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1.

論文

論文
内藤, 葉子 ; NAITO, Yoko
出版情報: 現代社会研究.  12  pp.169-180,  2009-12-25.  京都女子大学現代社会学部
URL: http://hdl.handle.net/11173/425
概要: 1990年代、「新しい戦争」といわれる武力紛争が各地に生じ、深刻な人権侵害が引き起こされた。それに対し国際社会は人権保護と正義の観点から「人道的介入」という名の武力行使を遂行した。本稿はこの問題をめぐって、カントを批判的に再構築しようとする ハーバーマスの議論を取り上げる。彼はシュミットの正戦論批判に反論し、グローバルなレベルでの強制的実定法秩序の成立が、善-悪のコードに左右されずに法制度によって人権侵害に対処することを可能にすると主張する。とはいえ法権利を保障する国際法体系が不十分な現状では、民主的法治国家から成る「組織化された国際社会」が、世界市民的秩序の代行として人道的介入を行うことも止むを得ないと言う。しかし〈法の領域があるかのようにふるまうこと〉は〈法による保障そのもの〉と同じではない。このズレに善-悪のコードが忍び込みはしないのか。本稿ではこうしたハーバーマスの議論に潜む問題点を明らかにすることで、グローバル市民社会の規範的方向性を検討する。<br />Since the 1990s, "the new war" violates human rights seriously in particular places. The international society conducts humanitarian intervention on grounds of the protection of human rights and justice. In relation to this, this article picks up Habermas's argument which reconstructs Kant critically. Habermas counters Carl Schmitt's criticism of just war and claims a vision of global legal law order which would be able to judge human-rights violationwith legal force. But now the international law system is not adequate, so he justifies that international community of democratic law-governed states conducts humanitarian intervention as surrogate of the future global civil society. However, behind the back of his argument, the good-bad code may be in hiding. This article explores the problem of Habermas's argument and then considers a normative vision of the global civil society. 続きを見る
2.

論文

論文
南野, 佳代 ; MINAMINO, Kayo ; 内藤, 葉子 ; NAITO, Yoko ; 澤, 敬子 ; SAWA, Keiko
出版情報: 現代社会研究.  11  pp.95-114,  2008-12-15.  京都女子大学現代社会学部
URL: http://hdl.handle.net/11173/420
概要: 本報告は、ジェンダーに関する課題を中心に法曹継続教育についての比較研究を行うため、2007年7月にドイツ連邦共和国(以下ドイツ)において実施した調査に基づき、ドイツにおける法曹継続教育についてジェンダーを中心に考察することを目的としている。 裁判官・検察官などの公務員についての継続教育は、国内に二ヶ所あるリヒターアカデミーが行っており、義務的なものではないが実質的な効果を持っていると考えられること、弁護士については、専門弁護士制度が継続教育の役割を果たしていることが明らかになった。ジェンダーにかかわる諸問題に対応する個別立法などが行われれば、当該法を扱う個別コースが提供されるが、いずれにおいても、ジェンダー法学/理論のみが取り扱われるコースは常設されていない。また、法曹全般に対して任意の団体による多様なセミナーが提供されており、それらセミナーも継続教育機能を果たす非公式の機会提供であることが明らかになった。<br />As one of the results of the research project "International Comparative Research on the Process of Developing, Performing, Systematizing Continuing Legal Education Programs Concerning Gender Issues," (a 3 year research project with the government's Grants in Aid for Scientific Research), this article focuses on an investigation done in Germany on gender perspectives in the Continuing Legal Education (CLE). In the article, explained are the systems and programs of CLE for judges, prosecutors and lawyers and the evaluations given by them. We found no program which treats, especially and exclusively, "gender and law" or gender theory. 続きを見る
3.

論文

論文
岡野, 八代 ; 澤, 敬子 ; 内藤, 葉子 ; 藤本, 亮 ; 眞鍋, 佳奈 ; 南野, 佳代 ; 望月, 清世
出版情報: 現代社会研究.  8  pp.151-164,  2005-12-27.  京都女子大学現代社会学部
URL: http://hdl.handle.net/11173/370
4.

論文

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岡野, 八代 ; OKANO, Yayo ; 澤, 敬子 ; SAWA, Keiko ; 内藤, 葉子 ; NAITO, Yoko ; 藤本, 亮 ; FUJIMOTO, Akira ; 眞鍋, 佳奈 ; MANABE, Kana ; 南野, 佳代 ; MINAMINO, Kayo ; 望月, 清世 ; MOCHIZUKI, Sawayo
出版情報: 現代社会研究.  8  pp.49-66,  2005-12-27.  京都女子大学現代社会学部
URL: http://hdl.handle.net/11173/372
概要: 本論文は、ジェンダー法学の現状と課題を、その「アカウンタビリティーを問う」という視点で検討する。この研究は、同じく科学研究費補助金基盤研究(C)( 2 )による先行研究である「ジェンダー理論の法学教育への統合的モデル構築にむけた現状と課題の 実践的研究」(研究代表者 : 京都女子大学現代社会学部南野佳代)を深化、展開する目的のもので、『現代社会研究』第7号でも触れたように三つの角度からの共同研究を含んでいる。本共同研究は、そのうちの、ジェンダー理論に教育制度や担い手の側から光をあててその現状と課題を問うものであって、米国のジェンダー法学教育者に対して行ったインタビューを素材に、法学教育におけるジェンダーないしフェミニズムの視点導入の意義と課題を論じている。<br />As one of the results of the research project "The Accountability of Feminist Jurisprudence," this article addresses the significance and theme of introducing gender perspectives into law school education, focusing on the interviews done with the professors teaching gender perspectives in law schools in the United States. 続きを見る
5.

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内藤, 葉子 ; NAITO, Yoko
出版情報: 現代社会研究.  8  pp.23-37,  2005-12-27.  京都女子大学現代社会学部
URL: http://hdl.handle.net/11173/375
概要: マックス・ヴェーバーの妻として彼の知的活動圏の中心部に位置し、その影響を強く受けていたマリアンネ・ヴェーバーは、ドイツ第二帝政期におけるフェミニズムの興隆のさなか、中産層女性運動に積極的に関与した人物でもあった。フェミニズムとマックス・ヴェ ーバーとの関連という問題領域に対する予備的考察として、本稿では、彼女のドイツ民法典婚姻法批判を題材に、そのフェミニズム思想の特質を把握することを目的とする。婚姻法に内在する家父長制支配原理を分析することによって、彼女は、一方ではそれが女性の外面的・内面的自立を妨げるよう作用していると批判するとともに、他方では、近代的な倫理的個人主義の発展にあたっての重要な基盤になったとも指摘する。彼女の家父長制の両面的理解を考察することによって、そのリベラル・フェミニズムの内実を明らかにする。<br />Marianne Weber, influenced a great deal by Max Weber, her husband, participates in the german feminist movement under the German Empire. As preliminary consideration about the relation between Max Weber and feminism, this article is aimed at the understanding of her feminism. Throughout the analysis of the domination of patriarchy inherent in the Marriage Act in German Civil Code(1900), she criticizes that it prevents women's internal and external independence, at the same time, indicates that it is based on the development of the modern ethical individualism. This article explores the essence of her liberal feminism, making it clear that she understands the system of patriarchy on both faces. 続きを見る