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2024/7/23 7~8月展示資料
「連歌師の活動」
本学図書館の貴重書庫などには、連歌師たちの活動の跡を今に伝える図書資料が数多く所蔵されています。それらのうち10点を展示します。今回登場する主な連歌師なども紹介しておりますので、解説パンフレットもぜひ併せてご覧ください。
『賦何路連歌』
- 請求記号
- 911.2
- 書誌事項
- 巻子装写本1軸 表紙=縦18.8㎝×横21.2㎝ 南北朝時代写 伝素眼筆
- 概要
- 箱書「連歌百韻巻物素眼法師書」。外題「素眼法師書」。料紙は、表紫裏藍の打曇連歌懐紙。 数少ない二条良基出座連歌で、成立時に近い頃の書写と覚しい貴重な懐紙である。
『連歌千句』
- 請求記号
- KN911.2/R27
- 書誌事項
- 袋綴写本1冊 縦13.7㎝×横20.8㎝ 江戸時代初期写
- 概要
- 藍地牡丹唐草紋様表紙。見返しは金箔押し。大永4年(1534)3月17日~21日の5日間、近江の国人である伊庭貞和の依頼あって、実隆と宗長と宗碩によって興行された三吟。
『宗碩連歌聞書』
- 請求記号
- KN911.2/So62
- 書誌事項
- 巻子装写本1軸 縦28.5㎝×全長948㎝ 天正8・9年(1580・81)頃写 伝紹巴筆
- 概要
- 外題「月村斎宗碩聞書」、その前に「料紙天正八年古暦」、下に「紹巴法眼筆」。箱書「法眼紹巴手蹟/宗碩聞書 一巻」。連歌用語などの解説三百項目余りと、和歌注釈数十項目とから成る。二種の暦日表と月次原連歌懐紙二種計5枚を継ぎ合わせ、その紙背に書写している。
『元亀四年信長焼打之記』
- 請求記号
- 210.48
- 書誌事項
- 巻子装写本1軸 縦30.0㎝×全長286.9㎝ 寛永5年(1628)写
- 概要
- 元亀4年(1573)、織田信長が上京を焼打した際の北野天満宮の状況を特に記載しており、防御や消火に当たった能運ら6人の奮闘ぶりを中心に描く。25行目は「会所」は、北野天満宮に設けられた、連歌活動を統括する幕府の機関で、「紹巴」は当時一流の連歌師。
『筑紫紀行・東路のつと』
- 請求記号
- Y291.08/I
- 書誌事項
- 袋綴写本1冊 縦26.5㎝×横18.5㎝ 享保17年(1732)写
- 概要
- 「筑紫紀行」は、守護大名・大内政弘(1446-95)の誘いを受けて周防の山口に下った宗祗が、九州に渡り大宰府や博多を巡って山口に戻るまでを叙述した紀行。「東路のつと」は、時に62歳の宗長が、駿河国を出立して白河の関を目指すものの、念願果たせず、草津の湯などを経て戻った際のもの。
『伊勢物語』
- 請求記号
- 913.32
- 書誌事項
- 列帖装写本1帖 縦24.8㎝×横17.3㎝ 天正19年(1591)写 紹巴筆
- 概要
- 奥書に「此物語者和州郡山為一晏法印以相伝之本染老筆者也/天正十九年清和中旬 法橋紹巴(花押)」とあって、天正19年(1591)4月中旬に大和郡山の一晏法印のために紹巴が写したものと知れる。
『源語花錦抄』
- 請求記号
- KN913.364/B66
- 書誌事項
- 桝形列帖装写本1帖 縦15.7㎝×横16.4㎝ 室町時代後期写 伝牡丹花肖柏自筆
- 概要
- 延徳3年(1491)、「夢庵」すなわち牡丹花肖柏が著した、「源語」=「源氏物語」の注釈書。 「源氏物語」各巻から短い一節を掲出し、注釈を加える。
『百人一首抄:宗祗抄』
- 請求記号
- 911.147
- 書誌事項
- 袋綴写本1冊 縦27.0㎝×横19.7㎝ 天文24年(1555)写
- 概要
- 宗祗が「東野州」東常緑から伝授されたと伝わる、「小倉百人一首」の二条家流注釈書。数多くの伝本が存するが、展示写本のように文明十三年の年紀のある奥書を持ったものは知られていない。
『類字名所和歌集』
- 請求記号
- KN911.157/Sa87/1~6
- 書誌事項
- 袋綴版本6冊 縦28.6㎝×横21.0㎝ 元和3年(1617)古活字版
- 概要
- 7巻6冊。内題「類字名所和歌集第一(~七) 廿一代集抜書」。朱・墨の書込みあり。元和3年に里村昌啄が編纂したもので、二十一代集の中から名所和歌を選び出し、イロハ順に配列した名所ごとに和歌を並べる。
『里村紹巴自筆書簡』
- 請求記号
- KN911.2/Sa87
- 書誌事項
- 掛幅1軸 本紙=縦13.7㎝×横64.6㎝ 慶長1.2年(1596.97)紹巴自筆
- 概要
- 紹巴が、最上義光(1546-1614)に宛てた書簡。祝儀として酒を贈られたことに対する礼状で、中心の本文のうえに、右端の袖の部分から中ほどの行間まで、小さな字にて尚々書(なおなおがき 追伸)を加えている。